美ら海水族館がオープン3周年!- 沖縄旅行人ネットリポート Monthly

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美ら海水族館がオープン3周年!
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VOL.1 【沖縄美ら海水族館がオープン3周年!】
 沖縄観光の目玉スポットとして有名な「沖縄美ら海水族館」が、平成17年11月1日で3周年を迎えました。日本最大級を誇るこちらの水族館の自慢は、なんといってもギネスに認定された巨大アクリルパネルのある水槽。ジンベエザメやマンタなど、珍しい南の海の住人たちに出会えます。 さて、そんな見どころたっぷりの水族館ですが、旅行者の皆さんが一番気になっているのは、テレビのドキュメンタリー番組でも取り上げられた、バンドウイルカの「フジ」のその後ではないでしょうか。

― フジについて ―
 フジは、メスのバンドウイルカで、年齢は推定で35歳くらい。1976年11月に静岡県から空輸で沖縄に運ばれてきました。その後、フジは3頭もの子を出産。元気いっぱいに暮らしていました。 しかし、2002年の10月、そんなフジに悲劇が起こりました。原因不明の感染症によって、尾びれの約75%を失ってしまったのです。手術によって一命は取り留めましたが、フジの運動量は激減。プールにただプカプカと浮いているだけの日々が続きました。
 そうした状況の中、水族館の獣医師がブリヂストンスポーツ株式会社にいた友人に相談したのがきっかけで始まったのが「人工尾びれプロジェクト」でした。株式会社ブリヂストンの協力の下、獣医師、トレーナー、技術者、造形作家など、さまざまな分野の専門家が参加して、人工尾びれを考案。フジを人工尾びれの装着に慣れさせるとともに、よりよい尾びれを作るための試行錯誤が繰り返されました。そして、その結果、現在の人工尾びれができあがり、フジは見事に復活したのです。

 プロジェクト開始から、この秋でちょうど3年。フジは、今どうしてるんだろう?…ということで、旅行人ネットスタッフが、実際に水族館を取材。フジや、フジのトレーナーに会ってきました!


CONTENTS
T イルカふれあい体験  ―フジをはじめ、さまざまなイルカたちとふれあえる―
U イルカ観察会  ―フジの泳ぐ姿に誰もが勇気づけられる―
V 旅行人ネットインタビュー  ―人工尾ビレプロジェクトの現場から―
W 黒潮探検(水上観覧コース)  ―大水槽を上から眺める―
X 美ら海水族館スタッフのおすすめスポット  ―カフェ オーシャンブルー


 美ら海水族館でイルカとふれあえるって知っていました?
観光客にはまだあまり知られていませんが、実は、水族館の外にある「イルカラグーンプール」では、週末と祝日の午前中、「イルカふれあい体験」というプログラムを開催しています。事前応募制ですが、嬉しいことになんと無料! イルカにさわったり、エサをあげたり、鳴き声で歌を歌ってもらったり、貴重な体験ができるんです。
 体験はまず、水族館スタッフによるイルカの講習から始まります。それが終わると、次はいよいよイルカとのふれあい。今日のイルカは、バンドウイルカのフジとカナ。リハビリの時間ではないので、フジは人工尾びれを着けていません。傷跡がちょっと痛々しくて、みんな心配そうに見守っていましたが、トレーナーの指示に従って元気よく体を動かすフジを見て、ひと安心。子供も大人も、イルカとふれあえて大喜びでした。
  イルカふれあい体験 INFORMATION
  事前応募制(往復ハガキでの申込み) *詳細はこちら   日時:土・日・祝10:20〜 / 場所:イルカラグーンプール

 ふれあい体験では、元気な姿を見せてくれたフジ。ですが、せっかくなら、みんなの思いがつまった人工尾びれを着けて泳ぐところが見たい! そんな人には、同じくイルカラグーンプールで行われる「イルカ観察会」がおすすめ。 プログラムでは、イルカの解説に始まり、メディカルチェックや人工尾びれを装着してのリハビリ訓練などが観察できます。しかも、飼育スタッフが尾びれに触らせてくれることも!…ですが、それはフジの体調次第。不調時には、訓練を行わない場合もあるそうです。
 観察会が始まり、浅瀬プールに入ってきたフジは元気いっぱい。人工尾びれプロジェクトの説明が終わり、最新の尾びれを装着すると、嬉しそうに深い方のプールへと戻っていきました。まずは、トレーナーの指示に従ってグルッとプールを一周。フジは次第にスピードを増して、ついには大ジャンプまで披露してくれました。尾びれを失った直後、一日中プカプカと水面に浮いていたフジからは想像もできないほど、たくましい姿を今では見ることができます。
 プールでは、こうしたリハビリ観察のほかにも、これまでフジが使用してきた数々の人工尾びれの実物を手にとって見られ、技術者やトレーナーたちの努力を肌で感じることができます。
  イルカ観察会 INFORMATION
  日時:毎日開催13:30〜(約20分間)  / 場所:イルカラグーン プール

【旅行人ネットインタビュー】
◆人工尾びれプロジェクトの現場から―。

「2003年の秋、フジの人工尾びれのプロジェクトが始動してからというもの、本当に無我夢中でした。ほかのことを考える余裕がないくらい、忙しかったです。とりわけ大変だったのが、浅瀬プールでの人工尾びれの装着。深い方のプールでは、何か部品を落とすとイルカが間違えて飲み込んでしまう恐れがあったので、浅瀬プールで装着作業をしなければならなかったのですが、フジは浅瀬を怖がってなかなか上がってきてくれない。焦っては元も子もないので、ゆっくりと時間をかけて、フジの気持ちも尊重しながら、浅瀬に誘導していきました。

リハビリは、本当に長かったですよ。でも、そうした苦労がいろいろあって、やっと現在の尾びれができあがって、それを着けて泳げるようになりました。もちろん、現行のものが完成で、研究は終わりということではありません。イルカの激しい運動に耐えうる耐久性をもった尾ビレを、いまだに模索中です。

 イルカラグーンプールを訪れたお客さんには、一日中でもいいから、フジをよく見てもらいたいですね。オキ(イルカ)とは、よく追いかけっこしていますし、カナ(イルカ)は、フジが人工尾ビレを装着する前と後では態度が違うんですよ。ずっとプールを眺めていると、そうしたいろんなことが見えてきます。ぜひ、時間をかけて観察してみてください。」

沖縄美ら海水族館 飼育スタッフ
古網雅也 さん

 さてさて、イルカふれあい体験、イルカ観察会と見てきましたが、水族館には、そのほかにも多くの無料体験コーナーがあります。ここで紹介するのもそのひとつ。ジンベエザメが泳ぐ巨大水槽を上から見下ろす「黒潮探検(水上観覧コース)」です。う〜ん、名前を聞いただけでワクワクしてきますね。
 集合場所からエレベーターで上の階に移動すると、そこはもう大水槽の真上。無数のライトに照らされた水面をのぞきこんでいると、いきなりジンベエザメの大きな背中が現れました。横から見ているのとまた違い、こちらも迫力満点でした!
 観覧中は、水槽内の魚の種類や特徴、観賞方法などについて、解説員がいろいろと教えてくれます。もちろん、魚や水族館に関する質問も大歓迎なので、2回目からの水族館観賞にもぴったり。飼育中の赤ちゃんエイや、海から水揚げされて連れてこられたばかりの魚など、ふだん見ることのできない魚たちに出会えるかもしれません!
  黒潮体験(水上観覧コース) INFORMATION
  日時:毎日開催 1日10回 *詳細はこちら  / 場所:1Fジンベエ・マンタコーナー前にて当日事前受付

―TOPIC―
沖縄美ら海水族館スタッフのおすすめスポット

海底にいるような気分が楽しめるカフェレストラン
「カフェ オーシャンブルー」

広報スタッフの金城有佳さん

↑大水槽のすぐ横にあるオーシャンブルー
→ジンベエザメが泳ぐ水槽を眺めながら軽食が楽しめる


取材後記…

 長いようで短い約20分のイルカ観察会が終了。フジはプールに戻り、その後も気持ちよさそうに泳ぎ回っていました。イルカとのふれあいがメインの今回の取材で、水族館に生きる魚や動物たちにも、人間と同じようにドラマがあるんだなぁと実感。また、そんな動物たちを陰で支えるトレーナーの方々と、直接お話することができるのも、こちらの水族館の魅力ではないでしょうか。沖縄旅行者にはリピーターが多いですが、こちらの水族館もまたリピーター率が高いそうです。ぜひ、何度も通って、自分だけの水族館の楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。またひとつ、沖縄旅行の楽しみが増えますよ!

沖縄美ら海水族館のHPはこちら