沖縄鬼餅「ムーチー」食べてみてっ!
1/20(旧暦12/8)はムーチーの日です
今年もやってきました「ムーチー」の季節。このカタカナの意味不明な言葉の正体は、これこれ!こいつのことですよ〜。
沖縄では、昔から旧暦の12/8(今年は新暦の1/20がそうですね)にはこの鬼餅「ムーチー」を食べるという習慣があるんです。もち米粉に三温糖を加えて味付けをし、ちょうどいい硬さになったものを長方形にして、サンニン(月桃)の葉に包んで蒸します。蒸している間にだんだんとこのサンニンの香りがそこらじゅうに広がってくるんですねぇ。かなり強烈ですが、沖縄人は結構好きな人が多いです(もちろん苦手な人もいますが)。本土からの旅行者の方でも「香りが好き!」と言う人もあれば「耐えられない」という人もいたりと様々なようですね。お味はというと、これがまたおいしいんだなぁ〜。素朴ですがなかなか味わいがあっていいんです!最近では「紅芋入り」だとか「黒糖入り」だとかいって色々お店でも売られているんですよ(お土産やさんや大きなスーパーだと一年中みられます)。
もともとは厄介払いのため、子どもの健康と成長を願って食べられていました。子どものいる家ではその子の年の数だけムーチーを軒下に紐でしばって吊るし、毎日一つずつ食べたりしましたねぇ。初めてムーチーの日(12/8)を迎える赤ちゃんがいるところでは、初ムーチーといって、親戚、近所にそれを配って歩くというのもあります。・・・昔は、毎年家庭でおばぁが仕切ってムーチーを作っていて、その蒸し汁は「鬼の足をやけどさせて追い払うからさぁ〜」といって屋敷の敷地内の四隅にかけてまわったりしていたこともよく覚えています。残念ながら最近ではこのような家庭も大分少なくなってきたのではないでしょうか。沖縄のこういう文化。大好きなんだけどなぁ。地元人の私ですが時々切なくなったりします。時代の流れではあるのかもしれませんがね。。。
この「ムーチー」には有名な昔話があるのですが、ちょっと強烈(?)。ここで少しだけお話しますね。
昔、首里に仲の良い兄と妹がいました。ところが兄が鬼になってしまい悪さばかりをはじめたんです。そこで妹は普通の餅と、鉄の入った餅を作って鬼になった兄を退治することにしました。妹は普通の餅を食べ、兄に鉄の入った餅を食べさせ、それを喉に詰まらせた兄は崖から落ちて死んでしまったとさっ。
でも実はこれにはもうひとつの話があって(二つの餅を作って退治に行くところまでは同じなのですが)・・・
・・・わざと着物の裾をあげて兄の前に餅を差し出して座り、「上の口は餅を食べ、下の口は鬼を食べるのよ!」と言うと、驚いた兄はそのまま崖から落ちて死んでしまったとさっ。
というやつ。地域によって言い伝えは色々あるようですが、どちらかというと後者のほうが有名ではないでしょうか。どうでしょう?う〜ん。恐るべし。
この間乗ったタクシーのおっちゃんが「うり!毎年こんなして暑いから“今年はムーチービーサならないんじゃない?”って言ってもかんなず寒くなるからねぇ。むかしの人はすごいよねぇ」と言っていました。訳すると「ほら!毎年こんな感じで暑いから“今年はムーチービーサの日は寒くならないかもしれないね?”と言っても必ず寒くなるからねぇ。昔の人はすごいね」という意味。そう、ちょうどその日は暦の上では「大寒」。暖かい沖縄でも毎年その日だけは必ず寒くなるんですよ。ほんと。暦を考えた人はスゴイですよね。